黄色い柑橘の季節

昨年より、ファーマーズマーケットを通じてお知り合いになった和歌山の柑橘農家さんから元気な柑橘たちを分けていただいている。美生柑、ニューサマーキング、土佐文旦、檸檬・・・どれも香りから味から元気が伝わり、すっかり虜になっている。

30年間ずっと無農薬、無肥料を続けているのだそうだ。土に正直な歴史がある。
雑草も抜かない。熟しきるまで枝から採らない。(市場のほとんどの柑橘たちは、初春に収穫して倉庫熟成をするそうだ。)だから太陽の恵みをほぼ完全に身に纏う。果実は野生の動物たちと共生する。

この柑橘からつくるピールは、その太陽が転写されているかのように、ギュッと濃い果実味とともに、想像以上に強いエネルギーを蓄えている。爽やかな甘みの後に、ピリリと舌に伝わる独特の感覚。大人のピール。ちょっと変な言い方だけれど、舌と、お腹と、神経と、体の色々なところを灯して挨拶して回っているような全体性を、この小さな一片の皮が担っているように感じている。味わっていただいたお客様からは、癖になるお味だとのこと・・・ その言葉はとても幸せで、特にこのピールの場合は太陽〜農家さんの正直な情熱〜結晶としての果実 の魅力をピールという形で届け伝える、トランスレーターとしての役割を果たせていたら嬉しい。

からだにやさしく、うつくしく ココロにおいしいお菓子の世界。 不思議の森の、小さなキッチンへようこそ
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